突然の鋭い痛み!肉離れとはどんなものなのでしょうか?
肉離れについて25年以上の豊富な施術経験を持つ現役整体師が分かりやすくお答えします。
肉離れとは?
肉離れとは、筋肉が裂けたり断裂した外傷のことを言います。
肉離れの症状
鋭い力の抜けるような痛みがあり、内出血・熱感・腫れ見られることもあります。
また、約60%の方がボールが当たった様な突然の衝撃を感じることがあります。
肉離れの原因
肉離れの原因は、硬い筋肉が伸ばされ過ぎることが原因です。
疲労が溜まっている時や急に気温が下がった日などは筋肉が硬くなりやすく、いつもと比べて筋肉の伸びる長さが短くなっています。
また、あまり運動をされていない方も筋肉は伸び難くなっています。
この状態でいつもと同じ以上に筋肉を急に伸ばす動きをしてしまうと、筋肉が切れて肉離れとなってしまいます。
肉離れの治療
病院での一般的な治療は以下のようになっています。
① 診断
本当に肉離れなのか?どこが肉離れしているのか?肉離れの損傷レベルはどの程度なのか?などを確認診断し、治療方法を決めます。
② 応急処置 & 治療
RICE処置という応急処置を兼ねた治療を行います。
RICE処置とは以下の頭文字を取ったものです。
- R = Rest(安静)
- I = Ice(アイシング)
- C = Compression(圧迫固定)
- E = Elevation(挙上)
完全断裂の場合は手術適用となります。
RICE処置については以下の記事もご覧ください。
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ふくらはぎの肉離れの応急処置
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③ リハビリ
②のRICE処置や手術によって患部の圧痛が無くなってきたり、伸ばしても痛く無くなってきたら、筋肉の硬さをとるための電気療法やトレーニング・ストレッチなどの運動療法によるリハビリを行います。
ストレッチとリハビリについてはコチラの記事に詳しく書いてありますのでご覧ください。
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ふくらはぎの肉離れ の ストレッチとリハビリ
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肉離れの回復期間・どのくらいで治る?(RICE処置などの一般的な治療の場合)
肉離れは程度によって対処方法が違い、それによって回復速度も変わってきます。
【ハムストリングス】(太ももの後ろ側)
6~50週、平均16週
近位腱を含まない 約13週
近位腱損傷を含む 約35週
起始腱断裂 手術
※近位腱:お知りに近い腱のことです。【大腿四頭筋】(太ももの前側)
1度 軽症 1~2週 平均約2週間
2度 中等度 1~3ヶ月 平均約6週間
3度 重症 数か月【ふくらはぎ ヒラメ筋】
1度 軽症 3~4週間
2度 中等度 6~8週間
3度 重症 約12週【ふくらはぎ 腓腹筋】
1度 軽症 1~2週間
2度 中等度 3~4週間
3度 重症 完全断裂は稀※引用:2011 中嶋寛之 スポーツ整形外科学
上記は専門書を引用したデータになりますが、実際には、同じ重症度なのにこれよりも早く治ったり、もっとずっと時間がかかることも普通にあります。
早く治る分には嬉しいだけで何も問題はありませんが、治るまでの期間が極端に長くかかっている場合は何かしら原因があることがあります。
大抵は体の使い方などが原因になることが多いのですが、それ以外の場合もありますので、担当の先生に相談してその原因への対策をして回復を促進しましょう。
まとめ
本記事では肉離れとはどのようなものなのか、症状や原因・治療などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
まとめは以下のとおりです。
- 肉離れは、筋肉が裂けたり断裂した外傷のこと
- 症状は、鋭い力の抜けるような痛み・内出血・熱感・腫れ・ボールが当たった様な突然の衝撃
- 原因は、硬い筋肉が伸ばされ過ぎて起こること
- 治療・応急処置は、RICE処置 Rest(安静)Ice(アイシング)Compression(圧迫固定)Elevation(挙上)
肉離れかな?と思ったら放置せず、まずは病院で診断を受けましょう。また、治療だけでなく、ご自身の状態に合った普段の生活方法などのアドバイスも教えてもらいましょう。
本記事をご覧くださり心から感謝いたします。この記事が少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。ありがとうございました。
肉離れをもっと早く回復させたい方はこちらもどうぞ!