肉離れになられた方から「痛み止め飲んで良いですか」と聞かれることがあります。
また、医療関係者でも使った方が良いと言われる方と使わない方が良いと言われる方がいます。
本記事では、医療業界に25年以上携わり長年肉離れを見てきた整体師がその疑問にお答えします。
肉離れに痛み止めは使わない方が良い?結論
結論からお話しします。
肉離れに痛み止めは、以下の場合以外は使わない方が良いです。
・手術時、手術後
・安静にしていても痛みが引かない時
痛み止めを使った方が良い理由
1.手術、手術後
こちらは分かりやすいと思います。完全断裂時等に局部麻酔を使って断裂した筋肉や周辺組織を縫合するためと手術後に使います。医師の指示に従ってください。
2.安静にしていても痛みが引かない時
病院での治療後、安静にしていても、どの体勢になっても眠ることも出来ないくらい痛い場合、眠れないと疲労が取れ難くなりますので、痛み止めを服用されて眠る方が順調に回復します。
ただ、それが数日続き、どんどん痛みが増していくようなら、診察時に何か見逃しているものがあるか、別の原因で痛くなっている可能性もありますので、その場合は病院で再受診されて下さい。
痛み止めを使わない方が良い理由
カラダは本来、傷口が開きそうになるとその動きをしないよう痛みとして教えてくれますので、悪化する前に傷口を開く動きをしないですみますが、
痛み止めを使った場合、その危険信号である痛みが分からず、知らないうちに傷口が少し開いたり、負担が溜まりすぎたりして回復が遅くなることがあります。
そのため、痛みが引かなくても多少の痛みであれば、痛み止めを使われない方が良いです。
痛み止めを使われる場合は、特に安静にされて下さい。
痛み止めを飲むと回復が遅れる?
痛み止めは肝臓に負担がかかりますので、肝臓の機能を低下させ、回復が遅れるのでは?と言われていますし、多少の回復の遅れはあるかも知れませんが、
実際に長年肉離れの施術を担当させていただいていると、他に疾患がある方であったり、日常からお薬を大量に服用されている方でなければ、
肉離れ時に痛み止めを服用されなかった方と比べて、一時的に痛み止めを服用された方の回復期間が大きく遅くなるというような違いは見受けられません。
あるとしたら上に書きましたように、知らずに傷口を開く動きをしてしまっている場合や、冷やし過ぎて凍傷になってご来院される方などが回復が遅くなることがあります。
まとめ
・手術や手術後以外で、安静にしていて痛くないなら痛み止めは使わない方が良い。
・痛み止めを使う場合はとにかく安静にすること。
・痛みがどんどん強くなるなら病院を再受診すること。
上記をご参考にされて肉離れをしっかりと回復させましょう!
本記事をご覧くださり心から感謝いたします。この記事が少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。ありがとうございました。
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